分子量:分子を構成している原子の総量 「センター化学の勉強をこれから始めたいけど、まだよく知らない」「初めての模試で全然点数が取れなくてショック」という受験生はいませんか? この記事では、センター化学の勉強をこれから本格化させる、という人が高得点を狙えるように勉強法やセンター化学の問題構成を解説しています。, 化学には大きくわけて、理論化学・無機化学・有機化学の3分野がありますが、センター化学ではどの分野も出題されます。, そのため、まずは各分野基本的な事項をおさえ、苦手分野をつくらないことが必須です。特に理論化学(中和、酸化還元、気体、熱化学方程式など)は、苦手にすると相当点数を落としかねません。, という形式です。選択問題は、どちらを選んでも有機化学の高分子化合物についての問題になります。, これをみても、理論化学・無機化学・有機化学の3分野から幅広く出題されている事がわかります。, 具体的に「物質の構成と状態」は電子配置・結晶格子・気体の分子量など、「物質の変化と平衡」は結合エネルギーと生成熱・電離平衡・酸化還元などの分野から幅広く出題される傾向にあります。, 理論化学の分野では、知識を問う問題と計算問題があります。複雑な計算問題ももちろんありますが、まずはある程度化学に関する知識がないと解く事ができません。そのため、各分野をきちんと理解する事が大前提となってきます。, 第3問がこれにあたります。具体的には金属や無機物質の性質、工業的製法などがこの分野です。, 無機化学の分野は暗記が重要だと言われています。というのも、物質の性質や特徴を問う問題が多く出題されるためです。, 知識問題が多いと構えてしまう人もいるかもしれませんが、逆に言えば覚えていれば解ける問題も多いので、懲りずにできるだけ暗記していきましょう。, また無機化学では「ジュラルミン」「シリカゲル」「トタン」など、化学的な名前が出てくる事があります。これらが何かイメージできないままでは、暗記も難しくなってしまいます。, そのため知らないものの名前が出てきたときは、化学の図表・図録を使ってその写真や用途などを調べましょう。するとイメージをつかみやすくなり、より暗記が容易になります。, 具体的には有機化合物の構造・検出法・実験操作・計算問題、また高分子化合物の生成法などがこの分野です。, 有機化学では官能基や物質の生成など、物質の反応に関する問題が出題される事が多くあり、暗記が必須となります。物質の反応は混合しやすいので、図などで整理してながら勉強することをおすすめします。暗記するときにおすすめなのが、手を動かして書いて覚える事です。, 物質によって炭素の数や官能基が似ていたりすると、構造を見ただけではなかなか完璧には覚える事ができません。そのため物質の構造一つ一つを書いて覚える事で、物質のごとの微妙な違いも間違えずに覚える事ができます。, センター化学では時間が非常に限られています。例年、30題以上の問題を60分で解かなくてはいけないため、使える時間は1問2分以下となってしまいます。, そのため暗記問題でいかに時間を節約し、計算問題に時間を回せるかがカギとなってきます。, 先ほども説明した通り、センター化学は大問7つから構成されており、うち6問を解くという形になります。例えば2018年のセンター試験では, となっています。つまり理論化学で48点、無機化学で23点、有機化学で29点と、理論化学で半分以上を占める事がわかります。, おすすめなのは、得意な分野から解く事です。人によって有機化学が得意だったり理論化学が得意だったり、得意分野は様々だと思います。, センター化学では短い時間でどれだけ速く問題を解けるかが重要なので、無機→理論→有機の順に得意な人は「第3問→第1~2問→第4~6 (or7)問の順に解く」など、工夫して解き進めるようにしましょう。, センター化学のマークシートは大問ごとに欄がわけられているので、どの大問から解いてもマークミスはしにくくなっています。, です。各大問にほぼ同程度の時間をかける事になります。第5問以降は他の大問に比べて問題数が少ないため、少し時間が短くなっています。, 先ほどもお話しした通り、この中で解く順番をその人に合わせて変える事ができます。一度この制限時間で問題を解いてみてください。もしどうしても時間が足りない大問があれば、得意な箇所の時間をその分あてて解き進めましょう。, 化学の選択問題は合成高分子化学の問題と天然高分子化学の問題のどちらかから選択する事ができます。どちらを解こうかと悩んでいる受験生もいると思いますが、ズバリ「得意」または「好き」な問題を解くことがおすすめです。, 簡単にそれぞれの違いを説明すると、合成高分子化学の問いではゴムや樹脂など工場で作られる物質について問われる事が多くあります。一方で天然高分子化合物の問題は、糖や酵素など動物や植物内の物質について問われる事が多いです。そのため生物選択の受験生は、天然高分子化合物を選択した方が有利になるかもしれません。, どちらも正誤問題や計算問題が出題されやすいという点では似ているため、自分が興味を持って勉強できる方を選択することをおすすめします。, この表を参考に、「自分が何点を目標にしているのか」「自分の現状は何点くらいなのか」を明確にし、少しずつ目標に近づけるようにしましょう。, 「センター化学が60点になかなか届かない…」という人は、もう少し化学の基礎を固めるようにしましょう。中にも, どちらのパターンの人も基礎を固めることに変わりはないですが、それぞれどの分野に注力して勉強するか、が違ってきます。, 1の「理論化学はだいたい解けるが、無機化学や有機化学で点数が取れない」という人は、無機・有機化学の分野に力を入れて勉強しましょう。, 2の「全体的に点数が取れない」という人は、理論化学の基礎から始めて徐々に無機・有機分野の勉強も進められるようにしましょう。, 化学の基礎を身につけるには、「スタディサプリ」の「高3スタンダード化学」がおすすめです。分野別に「高3スタンダード理論化学」「高3スタンダード無機化学」「高3スタンダード有機化学」があります。, これが終わったら、もう1度テキストの頭から問題に取り組みます。テキストを合計で3周し、間違える問題がなくなるようにしましょう。, センター8割になかなか届かない、という人もまだ基礎が完全に定着していない可能性があります。もう一度勉強方法を見直しましょう。, 特に理系学部を目指している受験生は、私立の一般試験や国立の二次試験などで応用問題が出題される可能性もあります。, センター化学8割を目指したいという人におすすめなのが、「化学(化学・化学基礎)基礎問題精講」です。この参考書には、入試にも対応できるような基礎問題が厳選され掲載されているため、この参考書をマスターすればセンター試験や大学の入試問題に対応できるような化学の基礎を身につける事ができます。, もう一つおすすめしたいのが「セミナー化学」です。セミナーは解説がとてもわかりやすいのが特徴で、完璧にすれば化学の基礎は完璧にマスターできます。, セミナー化学も間違える問題がなくなるまで繰り返し解き進めましょう。「センター試験の基礎を固め直したい」「高得点を狙いたい」という人はおすすめです!, センター化学で満点を目指したいという人は、自分がどこで間違えやすいかを徹底分析しましょう。特に注意しなければならないのが計算ミスです。, 化学の計算問題では、モル数やイオンなど間違えやすい箇所がたくさんあります。計算を間違えやすいという人は、参考書を使って間違えやすい分野の計算問題を何度も解いて練習しましょう。, センター化学満点を目指す人は「センター試験過去問」を解きましょう。センター試験の定番過去問で、問題に慣れるには、過去問に取り組む事が最も効率的だと言えます。絶対に5年分は解くようにしましょう。, 「過去問」と聞いて、構えてしまう人もいるのではないでしょうか。同じ形式・難易度の問題を試験本番もやるのかと思うと、緊張してくるという人もいるかもしれません。しかし過去問を使って勉強することは、とても重要なのです。, センター試験で出題される問題は、問題作成を担う委員が数年かけて作っています。そのため満点は取れるが簡単すぎない、質の良い問題を毎年出題する事ができ、過去問で本番に近い問題に触れられるのは、貴重な機会だといえます。, センター試験は選択問題である事や出題範囲が網羅的であることなど、大学ごとの入試問題とは異なるセンター試験独自の特徴があります。問題傾向に慣れていた方が、高得点を狙う上で有利になることは間違いありません。, そのため、受験生の間で『赤本』『黒本』という名前がよく聞かれるくらい、過去問が有名になっているのです。, センター試験を受験する人は、10年分くらいは過去問を解くようにしましょう。国立志望者などセンター試験の成績が入試に大きく影響する人は、10年分は必須です。, 『赤本』『黒本』を解く上でもう一つ注意しなければいけない事があります。それは解く「時期」です。, 「受験勉強を始めたてでまだ基礎が固まっていない」という人が10年分解いたとします。, もちろん知識を入れるための勉強にはなりますが、センター試験の解き方を知るよりも、化学の知識を勉強する方に時間を割くことになってしまいます。, 知識を学ぶのであれば他の参考書でもできますし、本番直前に解くセンター過去問を10年分無駄にしてしまいます。, しかし「基礎が固まってきた」という人が10年分解いた場合は、センター試験の解き方を知る>化学の知識を勉強するという過去問の使い方ができ、時間内に解く練習ができたり自分の弱点が見えやすくなります。, そのためある程度他の参考書で基礎を固めた後、過去問で力試しをすれば、『赤本』『黒本』を有効活用できます。, 内容はほとんど同じため、どちらを活用しても特に差はないといえます。しかし見た目や解説が違うため、「どちらがやる気が出るか」を重視すればいいでしょう。注意しなければいけないのは、過去問が最低10年分以上掲載されているものを買うことです。, 「どの過去問を使うか」よりも、「どう過去問を活用するか」の方が重要です。次に過去問の活用方法を見ていきましょう。, ある程度化学の基礎知識がついてきて、二次試験対策も進んでいる高3の12月からセンター試験のある1月までに5年分の過去問を解くようにしましょう。この時はその時の実力で試験問題がどれくらい解けるのかという「力試し」を目的とし、本番に近い状態で解きましょう。, センター試験でつまずきやすいポイントとして、時間が限られている事があげられます。そのため時間は絶対に計って取り組むようにしましょう。, 過去問を解いた結果に応じて、時間配分を変更したり問題を早く解くためにある分野を強化したりなど、本番で焦ることのないよう十分に対策を行います。, 模試で得点が伸びず、志望校の判定が低いとやる気がなくなってしまうかも、という人もいるかもしれません。, しかし模試はあくまでのその人の現時点を示すものであり、「模試の結果」よりも「結果をどう活かすか」の方が重要です。, 「自分に足りていない分野はどこか」「何点まで引き上げればいいか」を考え、次の模試で少しでも目標点に近づけるようにしましょう。, 知っていないと解けない暗記問題で点数を落としてしまった箇所は、参考書に戻りもう一度振り返りましょう。, すでに暗記している箇所と関連づけて覚えたり、ノートにまとめたりするなどして、次回以降は絶対に覚えていられるようにしましょう。また、理論・無機・有機の分野の中で特に間違えの多い分野は暗記が不十分なので、特にその分野に力を入れて勉強するなど勉強法も工夫しましょう。, そのため時間を測らず落ち着いた状態で、もう一度計算問題を解いて見ましょう。落ち着いた状態だと案外解けてしまった問題は、計算ミスをなくせるよう計算の練習をしましょう。, また、時間制限がない時も解けなかった問題はその分野をもう一度見直すようにします。こういったふうにして、それぞれ「なぜ間違えたのか?」に応じた対策を行いましょう。, 復習し解説を読んでもわからなかった問題は、塾や学校の先生に質問し、疑問が残らないようにしましょう。, 高1〜2年生が、センター本番当日に出題された問題を受ける「センター同日試験」。正直「みんなが受けているから受ける」など、よくわからずに受けている人も多いのではないかと思います。, そんな受験生が気をつけることは、「センター本番で試験を受けている未来の自分を想像しながら受ける」ということです。, 出題された問題が全くわからなくても、1年後にはそれを解いて志望校合格に向けて頑張っている自分がいると思うと、センター試験を受ける実感が湧いてくるはずです。, 点数自体はそこまで気にしなくてもいいですが、センター試験を身近に体験できる日にしましょう。, 【ストマガ限定・これだけは伝えたい】頑張っても成績が上がらない時に確認すべき3つのこと, この記事を読むだけで、第一志望に向けた勉強の仕方が大きく変わり、今よりも効果的勉強を進められます。ぜひ、この記事を読んで日頃の受験勉強に役立ててください。, 東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届けるSTRUXマガジンの監修を務めている。, 運営者について   /    無機化学は覚えることが多くて大変ですよね! 暗記事項が多い無機化学に困る理系大学受験生は多いと思います。 「歴史が苦手」というシンプルな理由で理系を選んだ私もそんな受験生の一人でした。 勉強法・受験テクニック 各校舎(大阪校、岐阜校、大垣校)かテレビ電話にて、無料で受験・勉強相談を実施しています。, もしあなたが勉強の悩みを解決したいなら、ぜひ以下のボタンからお問い合わせください。, 慶早進学塾では毎年数多くの難関大合格者が生まれます。 !」という練習問題を解き、きちんと暗記できているかチェックしました。, この参考書の問題を解き終えてから、重要問題集の問題に取り組みました。間違えた時や分からなかった時は、原理や反応の詳しい説明を辞書代わりに使い、復習しました。, 有機化学は暗記と思考がおよそ4:6といわれています。暗記の上での思考であり、覚えるべきことが頭に入っていないと肝心の思考ができません。, まずは、官能基やそれぞれの物質の名前と形、反応など、最低限の基本事項を暗記ました。ベンゼンやアセチレンから始まる反応式経路図は、無地のノートに何度も書いて覚えました。, 有機は物質の構造がとても重要です。問題文で与えられた情報からパズルを組み立てていくように構造を考えていきます。, この構造決定を素早く解くために、官能基や使われた試薬、反応の3点を意識していました。系統分離も頻出ですが、各物質の性質により、どの溶液に溶けるかが頭に入っていればすぐに解けます。, 最後まで解くのは面倒だし、解法が分かっていればいいじゃん!と思うかもしれませんが、解くスピードを速くし、本番でのケアレスミスを防ぐためにも、自力で解き切りましょう。, 福間の無機化学を同じシリーズで、理解と暗記の部分が区別されており、効率的に勉強ができます。練習問題の数も多く、この一冊でかなり実践力がつくと思いまべす。, 福間の無機化学とほぼ同様に使いました。ただ、有機は授業の進度に合わせて使っていたため、説明の読み込みと暗記、問題演習を同時並行でやっていました。, 説明を読んでいたり、練習問題を解いていて疑問が生じた時は、だいたいこまめに解説が書いてあり、スムーズに勉強が進められました。, 全ての「入試攻略の必須問題」が解けるようになれば、センターの有機部分は普通に満点が取れるでしょう。, しっかりと分野ごとの理解、過去問や予想問題を多くこなせば必ず安定して高得点を取れるようになるので、皆さん頑張ってください。. 運営者について   /    物質の変化 ア 物質量と化学反応式 イ 化学反応 (酸・塩基、酸化・還元) ウ 探求活動赤本ウェブサイトより, 単体、化合物、混合物といった基本的な用語がいくつか登場するのみで、そのほかは学習に苦しむ分野ではない。, また、イオン結合・金属結合といった基本的な結合も学ぶため、のちの内容を理解する上で欠かせない。, このように、化学基礎はそれ自体がハードな内容というわけではないが、のちの学習上大変重要な項目ばかりである。, 高校化学のうち、化学基礎に含まれていないもの全てが対象となるため、学習量も当然多くなる。, ア 物質の状態とその変化 (状態変化、気体の性質、固体の構造) イ 溶液と平衡 (溶解平衡、溶液とその性質) ウ 探究活動, ア 化学反応とエネルギー (化学反応と熱・光、電気分解、電池) イ 化学反応と化学平衡 (反応速度、化学平衡とその移動) ウ 探究活動, ア 有機化合物 (炭化水素、官能基、芳香族) イ 有機化合物と人間生活 ウ 探究活動, ア 高分子化合物 (合成高分子化合物、天然高分子化合物) イ 高分子化合物と人間生活 ウ 探究活動, 高校化学は理論化学・無機化学・有機化学の3つに大別できるが、理論化学のうち化学基礎で扱えなかった残りと無機・有機の全てが範囲に含まれている。, 電池や電気分解の節は、元素のイオン化傾向や酸化・還元といった、化学基礎から勉強してきたことの一つの集大成である。, 典型元素といっても窒素や硫化水素のように気体のものもあれば、鉄や銅といった金属もあり様々だ。, 通常、「窒素」や「硫黄」のように元素ごとに分類して学習するが、元素ごとといっても単体のみを扱うわけではない。, 鉄であれば、鉄(II)イオンと鉄(III)イオンでは色が異なるし、各々様々な錯イオンを形成する。, アルカン、アルケンといった単純な物質に始まり、アルコールやアルデヒド、カルボン酸と官能基の違いで色々な化合物がある。, 一方でどの分野からもそれなりに出題されているのも事実。 化学に限った話ではないが、センター試験では対象範囲全てからバランス良く出題されるものである。 したがって、たとえば有機化学が超苦手だから他の分野で補おう、という考えは失敗に終わる。, 上の配点から考えると、有機化学を捨ててしまうと実質75点満点である。 初めから天井を低くしているようなものだ。, 大前提として、どの分野も余すことなく勉強するよう心がけよう。 試験時間は60分で100点満点、マーク数は35である。, 試験時間に比してマーク数が多いため、素早く問題を解くことが要求される。 勉強の際は、正確性のみならずスピードも意識しよう。, センター化学の試験範囲や形式について説明してきた。 次はいよいよ、具体的な問題を見て対策法を説明する。 実際にセンター試験本番で出題された問題を例に考えて行こう。, 問題冊子を開いてまず目に入るのが、理論化学の知識問題。 具体的な次のようなものである。, 第1問 問1 次の(a,b)に当てはまるものを、それぞれの解答群の1~5のうちから一つずつ選べ。 a 固体が分子結晶のもの 1 黒鉛  2 ケイ素  3 ミョウバン  4 ヨウ素  5 白金 b 分子が非共有電子対を4組もつもの 1 塩化水素  2 アンモニア  3 二酸化炭素  4 窒素  5 メタン2017年センター化学問題より, もちろん、完全な丸覚えをせずとも解けるだろうが、答えに至るには物質や元素の性質についての知識が不可欠だ。, ここでしっかり得点しておかないと、いきなり出鼻をくじかれて周囲に差をつけられてしまう。, たとえばヨウ素の場合、ヨウ素は17族の元素であるから、共有結合(単結合)をすれば安定になる、というふうに自分で理屈を立てて説明できるようになれば、こうした知識問題も正解できるようになる。, 最低限の原理や性質は暗記するが、それから先は自分の力で考えることで正解を導き出せることを忘れずに。, ある濃度の過酸化水素水100 mLに、触媒としてある濃度の塩化鉄(III)水溶液を加え200 mLとした。, 発生した酸素の物質量を、時間を追って測定したところ、反応初期と反応全体では、それぞれ、図1と図2のようになり、過酸化水素は完全に分解した。, ただし、混合水溶液の温度と体積は一定に保たれており、発生した酸素は水に解けないものとする。, a 混合する前の過酸化水素水ん濃度は何mol/Lか。最も適当な数値を次の1~5のうちから一つ選べ。(選択肢略), b 最初の20秒間において、金剛水溶液中の過酸化水素の平均の分解速度は何mol/(L・s)か。最も適当な数値を、次の1~5のうちから一つ選べ。(選択肢略), これは知っている知識を答えるものではなく、その場で与えられたデータをもとに計算するものである。, よって、そこまで警戒することはないし、ましてや難しい問題集を買って取り組む必要はない。, 理論化学では、細かい知識の暗記に走るのではなく、少数の基礎原理から様々な現象を説明するのがカギである。, 次に無機化学の問題を見てみよう。 理論化学とは逆で、無機では知識問題が中心となる。, 無機化学の知識問題として代表的なのは、やはり「イオンの色」や「金属イオン分析」である。 たとえば次のようなものだ。, Al3+、Ba2+、Fe3+、Zn2+を含む水溶液から、図3の実験により各イオンをそれぞれ分離することができた。この実験に関する記述として誤りを含むものを、下の1~5のうちから1つずつ選べ。, 上の問題でも、操作a~cのそれぞれが具体的にどういう反応なのか理解していないと、問題を解くことができない。, 無機化学の知識問題は、「関連する反応を全て知っていないと答えを出せない」のが大きな特徴だ。, したがって、時間をかけてでも正確性を追求して勉強する、というのが無機化学の急所である。, 1回の学習で全て覚えるのは当然不可能であるから、何度も教科書や参考書を読んで塗り固めていくことが必要だ。, イオンの色や沈殿の有無は、たとえば「濃青色沈殿」のように文章で説明されるよりも実際に写真を見た方が覚えやすいに決まっている。, 勉強の流れとしては、まず教科書を読み、必要に応じて資料集を参照する、というのを繰り返す。, 銅と亜鉛の合金である黄銅20.0 gを酸化力のある酸で完全に溶かし、水溶液にした。, この溶液が十分な酸性であることを確認した後、過剰の硫化水素を通じたところ、純粋な化合物の沈殿19.2 gが得られた。, この黄銅中の銅の含有率(質量パーセント)は何%か。最も適当な数値を、次の1~8のうちから一つ選べ。(選択肢略), 化学をある程度勉強している人ならわかることだが、この問題は無機化学が舞台となっているだけで、中身は反応式の量的関係である。, 理論化学で学ぶような、係数と物質量の関係を知っていれば、少しの計算により答えを導き出すことが可能だ。, こうした問題も、教科書の練習問題レベルを丁寧に解いていればすぐに解けるようになる。, 理論、無機と来て次は有機化学だ。 有機化学は知識と計算どちらもバランス良く勉強する必要がある。, 第4問 問1 エチレン(エテン)とアセチレンに共通する記述として誤っているものを、次の1~5のうちから一つ選べ。, また、エチレンやアセチレンは炭素・水素原子のみで構成されており、大きな極性を持たない。, そもそも原子の数も合わないし、二重結合に-OH基がついている化合物は不安定なのであった。, このように、有機化学の、特に化合物の性質に関する問題はその場で考えて解けるものが多い。, 原子の電気陰性度や官能基の性質といった基礎知識さえ身につけておけばあとは怖くない。, そうすれば、問題集などの解説を読んだ時に「なるほど!確かにそうだ。」とすぐ納得できるようになる。, 化合物Aは、ブタンと塩素の混合気体に光をあてて得られた生成物の一つであり、ブタン分子の水素原子1個以上が同数の塩素原子で置換された構造をもつ。, ある量の化合物Aを完全燃焼させたところ、二酸化炭素が352 mg、水が126 mg生成した。, ただし、化合物Aのすべての炭素と水素は、それぞれ二酸化炭素と水になるものとする。(選択肢略), 最後に、普段の化学の学習で気をつけるべきポイントを説明する。 また、効率的に勉強できる参考書にも触れておこう。, そして、そのうち多くは大学受験のためには覚えるべきものである。 そこで重要になるのが構造式・反応式をノートに描くということだ。, たとえば「ニトロベンゼン」という文字列を読むよりも、実際の構造式を描いてみた方が、分子の形状やその性質をイメーズしやすい。, 他にも、「水を電気分解すると水素と酸素になる」と言われるよりは「2H2O → H2 + O2」という反応式を見た方が、どういう反応が起きているかイメージできるし印象に残りやすい。, いちいち描くのは初めのうちは面倒に感じるだろうが、解く問題が難しくなればなるほど、この習慣がいかに優秀か実感できる。, 初めのうちは我慢して、こまめに構造式・反応式を描いてみよう。 わからない式があれば、教科書を開いて調べれば良い。, だが、資料集の良いところはそれだけではない。 たとえば緩衝液の性質とその原理を知りたいとする。, 酢酸と酢酸カルシウムの水溶液がなぜ緩衝液として機能するのか。 教科書には、必ずこれの説明が載っている。, しかし、初見の生徒にとっては文章を一読するのみでは理解しきれないものだ。 そういう時に、資料集が活躍する。, 緩衝液の項目では、酸を加えた場合、塩基を加えた場合のそれぞれについてなぜpHの変化が小さくなるか、図で明快に説明されている。, 細かな情報や文字による説明はもちろん教科書や参考書に軍配があがるが、図による明快な説明では資料集が大きく勝る。, 学校で、必ず1冊は資料集をもらっているはずである。 授業の時のみではなく、自学習においても積極的に活用しよう。, 化学=暗記科目、と思っている受験生は実は多い。 だが、ここまで読んで来たあなたなら、それが誤った考え方だと理解できるはずだ。, 確かに、暗記しなければならない知識は多い。 特に物質の色や命名法などは、そのまま暗記するしかないものである。, 最低限の基礎知識・原理から出発して、物質の性質や反応を説明する。 この営みを忘れないようにしよう。, 思考力が不十分なうちは、苦労も多い。 だが慣れてくれば、むしろ高校化学で必要な知識が案外少ないということに気づく。, 教科書のみの学習では不安だろうから、参考書の紹介もしておこう。 センター化学の参考書選びのコツは、, といった点である。 例としてあげるならば、「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」がある。本シリーズ最大の長所は、何と言ってもその簡明さにある。 いきなり難しい内容や細かな知識の解説から始まっても、読者は困惑して取り残されてしまうのみである。, 本書は化学を勉強したことのない初学者であっても、問題なく理解できるよう設計されている。, 図表も豊富で、退屈しない上に印象に残りやすい。 初めの1冊、何を使えば良いか悩んだらコレを使ってみるのも悪くない。, 問題集も、そこまで難しいものではなく、基礎を着実に習得できるシンプルなものが望ましい。, その点優秀なのが「らくらくマスター化学基礎・化学 (河合塾シリーズ)」である。シンプルな問題が中心であるのが「らくらくマスター」の長所だ。 解説も丁寧であり、それでいて問題数が充実(計300問程度)しているのも見逃せない。, 現代文のような科目では過去問演習が大きな成果を生むのだが、センター化学ではこの限りではない。 第一に、そもそもセンター理科が新課程になったのは2015年のことで、過去問のストックが少ない。, それ以前の過去問も入手は可能だが、「化学I」は現在の試験範囲よりもかなり狭くなっており、試験対策として機能しないというのが正直なところだ。, 第二に、過去問演習で化学の学習をするのは効率が悪い。 知識の暗記をしたいのであれば、教科書や通常の問題集の方が内容にまとまりがあって効率的である。 センター化学の過去問は、あくまで, といった使い方に止めることを推奨する。 問題演習の材料としては、セミナー化学のような学校で配布される問題集でも十分だし、上に紹介したような問題集を購入するのも一つの手段だ。, センター化学の出題形式や内容を紹介した後、過去問を例にして具体的な問題とその勉強法を説明した。, 暗記事項が多い高校化学。 確かに知識の暗記は必要だが、それ以上に思考力・計算力も欠かせない。, だがこうした力は決して入手困難なものではなく、教科書や傍用問題集などをこなせば自然と身につくのだ。, まずは焦らず教科書の内容理解から始めよう。 その際、資料集を活用することも忘れないように。, ある程度内容が定着してから問題演習をすればよい。 最低限の知識は正確に身につける。 だが、そこから先は自分の頭で考えて問題を解決していく。 順を追った正しい勉強法で、センター化学を突破しよう。, そんな悩みを抱えている人はいませんか?